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坂井直樹

<超高齢社会×デザイン>
#1-1世界的コンセプター坂井直樹さん

日本だけじゃない 女優「のん」さんについて

山本 もう一つ別の観点からお話をお聞きしますと、坂井さんが会長をしていらっしゃるSpeedyという会社で女優の「のん」さんのマネージメントをしていらっしゃるということで、そこもお伺いできればと思います。

坂井 これは妙なことで、芸能界と戦わざるをえなくなってしまって。ただジャニーズがあんな風になって、かつ吉本があんな風になって、風向き的には我々の行動が正しいということを理解する方が増えてきたので、楽な状態に入りつつあります。単にタレント事務所をやりたかったわけじゃなくて、そういう意味不明な業界の悪事に対して、黙っていられないというおっちゃんが2人いた。福田さんと。それが動機です。

山本 そういった昔からある業界もイノベーションしていくところに関わっていらっしゃるということなんですね。

坂井 中国ではもうデビューが始まっていますのでね。日本だけじゃないぞと。

山本 グローバルでどんどんデビューする場が増えていっていらっしゃると。

坂井 今の芸能界の話は基本的にローカルに止まってるから起きることで、極端なことを言うと芸能界は23区だけのこと。岩手県に行ったら普通に仕事できるし。神奈川県でもできるし。そういう狭い範囲の世界を変えたいというのがあったし、のん自体も世界中で仕事すればいいので。今中国で彼女を売ろうと準備している途中ですね。

山本 まだまだ日本人が世界で活躍できる場はたくさんある、ということを感じていらっしゃる。 

坂井 ただパスポートの所有率を見ると、海外に行くことをほぼ始めから考えていない人が多いかな。もうちょっと一緒に行こうよ、と言いたいけど。

山本 日本の中で満足してしまってる若者が多いんじゃないかと。

坂井 日本がいいというね。たしかにいい国ではあるんです。言い方をかえればね。

山本 それはある意味誇るべきことで「この国はいい」と思う方がこんなに多いというのは素晴らしい国ですね。ただ私もよく海外に行くので感じるのですが、日本もすごくいい国だと思うのですけれども、他の国もどんどん成長していて並んだ時にすごく伸び率が負けてしまうと、いつか一番給料が安いから日本人にやらせよう、となってしまう。

坂井 もうほぼそれに近いですよ。

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