<超高齢社会×空間シェアリング>
#8-3 平日の経済は高齢者の介護によって大活性化する!?ゲームチェンジが日本を救う
ゲームチェンジの時に備えて今から少子高齢化へのあらゆるチャレンジを
(※この対談は2020年3月18日に収録されました)
上条 河野社長から見て、今の少子高齢化はどうお考えになりますか?
河野 そうですね、やっぱりこれは本当に大変なテーマだと思いますね。ちょっと話を戻して、働き方改革というのがずっと言われていましたよね。今回の新型コロナウィルスの問題で一気に働き方改革が進んでいます。
テレワークという形で進んで行ったり。ゲームチェンジが起きていますよね。こういう形で少子高齢化もこのままだと問題なわけですから、一気にどこかでドーンと世の中がハードランディング 的に変わってくると、クローズアップされる時期が来るのではないかと思っております。なのでそれをターゲットにして、対策をして事業というのはこれから伸びていくんだなと思っております。
上条 ありがとうございます。
河野 少子高齢化が一気に進むとして、どういった事が考えられますか。
山本 今回テレワークが一気に進んだのと同じで、今からいろんなことにチャレンジしておくことで、一気にやらなきゃいけないときにそれが使われるだけだと思うんですね。
河野 そうですよね。
山本 テレワークというのは今いきなりできた訳じゃなくて、昔からちょっとずつ「やろう、やろう」という掛け声はあって、急に新型コロナウィルスでやらないといけなくなったから、準備されていたものがダーッと動いただけだと思うんですよね。なので超少子高齢化のことに対する対策も、いろんなことにチャレンジしておいて、やらなきゃいけないときにそれが使われるだけだと思うので、どんどんチャレンジするしかないのかなという気はしています。
当社ですと、子育て支援と高齢者支援をIT・クラウドで支えるということをやっているんですけれども、徐々に徐々にいろんな地域で広がっていきますけど、とはいえ全国一気にとはなかなかいかないんですが。日本では2025年問題が来た時にはもう「やろう」となって、一気に動くという可能性もあります。
河野 やっぱり働きながら子育てができる。そういった環境、まずインフラが整わないと、まず少子がなくなりませんよね。
山本 そうですね。
子どもを産み育てやすいまちづくり・環境づくりをしっかりやっていくことと、高齢者が多すぎるのをいかにしてQOLを高めて充実した老後を暮らしていただきながら、若者も介護離職しないかっていう関係性ですよね。
河野 そうですね。高齢者に関してはまさしくそうですね。
山本 この両方が必要ですね。
日本を支えてきてくださった方々ですから 高齢者の方をおざなりにするわけにいかない。やっぱりQOLの高い生活を送っていただきたい。ただそのために若者が全部かかりっきりなのはおかしい。そのバランスをどう取るのか。
河野社長が取り組んでいらっしゃるのは空間シェアリング、シェアリングエコノミーですよね。そういった実は今この時間はすごく稼働しているけれども、稼働してない部分を活用したら変わるんじゃないか、というのは非常に参考になる部分があるんじゃないかなと思っています。先ほど話がありましたけど、デイサービスの空間というのは夜何も使ってないですよね。
上条 そうですね。
稀に夜、ライブハウスになるようなデイサービスがたまにありますが、基本的には何も使われてないです。
山本 そうですよね。飲食店のランチと夕食以外の時間とか、デイサービスも昼間しか動いてないですもんね。夜とかは実は結構空いているので。
河野 そうですね、確かに。
山本 そこがまだ活用しきれてないんですよね。
上条 色々規制もあると思いますし、下手に自由には使えないのも悩みだと思うんですけど。
山本 規制緩和だけですもんね。別にやっちゃダメって書いてあるというより、皆で「介護にしか使っちゃいけないよ」ということで決めているということですもんね。
河野 私どもも予備校とか学校とか、そのスペースを会議室として活用していますけれども、おそらくそこは税金の問題とか、色々「この税金は払う・払わない」とか、いろんな問題があると思うんですけど、クリアはできそうな気がしますけどね。