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<超高齢社会×テレワーク>
#6-5 オンライン診療、オンライン授業からオンライン国会まで!?テレワークの可能性

同じ空間にいることで得られるものを遠隔でも

(※この対談は2020年1月21日に収録されました)

間下 会えるなら会ったほうが良いのは間違いなくて。

山本 もちろんそうですね。

間下 同じ空間にいることによって得られるものは非常にあると思うのですが、これができないことがいっぱいあるから解決したいわけです。そこを組み合わせていくような考え方。リアルなものとオンラインのものを組み合わせて、色々なことを進めていくようにしていかないと、今の人手不足の問題はもう解決ができないですよね。

山本 私が今北海道で取り組んでいるのも、やはり雪がすごく深くて大学病院に通院するだけで片道3時間半ぐらいかけてきているのですよね。1日8時間ぐらいかけて通院している方などは、往復と診る時間で待ち時間もありますので結構、重労働ですよね。

間下 そうですよね。

山本 医療にかかるとリハビリを受けるだけで、その前段で相当、重労働が発生してしまっていて。でも来なければいけない時はもちろんあると思うのですが、そうではない定期的な部分であれば、もう少し楽にならないか。特に今はリハビリの問題で、リハビリ職が現場に行くのが、北海道だとなかなか難しくて、どうなるかというと、リハビリをやらないという結果になってしまうのです。

間下 意味がないですね。

山本 そうなのです。それで手術をして退院した後にリハビリをやっていなくて、また悪化して戻ってくるとか。それなら遠隔でも良いので、遠隔でリハビリができるだけでも、戻ってくる方が減るのではないかという仮説でやっているのですが、実際成果も出ています。

間下 素晴らしいですね。

山本 テレビ会議は対面で何をやっているかも見えるようになりますし、先生に診ていただいているとやはり、安心感も患者様には生まれます。

間下 そうですね。

山本 現場に介護職などがいらして、連携してやれているので、やはりテレビ会議はすごく重要な技術でもありますし、人間なので顔を見られないと不安ですからね。最終的には本当に会って、ちゃんと治療を受けることも大事だと思うのですが、やはり全部が全部これだけというのは厳しいですよね。リハビリなどの遠隔はすごく意味があると思っています。

間下 実は、家の中が見えることが結構大事らしくて。

山本 家の中ですか。

間下 ええ。その方がどういう生活をしているのかというのが、画面越しで見えるほうが。例えば、ぜんそくの課題を抱えている人の家が実はすごく汚いとか。

山本 なるほど。

間下 あと、家庭環境がどうなっているかによって、やらなければいけない治療が変わってくるらしいのです。

上条 なるほど。薬ではないですね、処方をするのは。

間下 そういうこともあるらしくて、そこを組み合わせていったり、今まで訪問診療はできたのですが全部を訪問できる量ではないので、色々なことができてくることもあるのかなという気がします。

上条 なるほど。それは大きいですね、まずは掃除からでしょうという。

間下 そういうことかもしれません。指導はそこからかもしれない。

上条 そうですよね。

間下 いくら薬を飲んでも、実は治らないという。

上条 医療では解決できなかったものを、根本的に解決に向けて動けることにつながっていきますよね。素晴らしいですね。

間下 やはりそういう選択肢を持ちながら、組み合わせて患者様のためにやっていくようなことが、重要なのだろうなと思います。

上条 素晴らしいです。

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