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<超高齢社会×テレワーク>
#6-3 テレワークが爆発的に広がる!?これからの「選ばれる会社」とは

これからの「選ばれる会社」と「選ばれない会社」

(※この対談は2020年1月21日に収録されました)

山本 働く場所がどこでも良いとなれば、逆に書斎のない小さな部屋しかなかなか借りられない都会より、地元に帰って大きな家で働く場所も確保してテレワークでも良いし、都心部で働きながら、スターバックスでもテレキューブでも、色々な所でお仕事ができるのでも良い。完全に網羅できるような働き方が実現できますね。

間下 そうなのです。選べる働き方ができることが、豊かな社会の実現につながっていきますし、東京一極集中が本当に豊かかといえばそうではない。

山本 そうですね。

間下 介護の世界を考えても、子育ての世界を考えても、東京がベストかというとそんなことは全くないのです。その選択肢をつくれるようになるのは、社会的意義が大きいのではないかという気がします。

山本 私は京都出身なので、東京に来てから社会人になった時にサラリーマンをまずスタートして富士通で働いていたのですが、朝の満員電車が1番苦痛でした。

間下 あれはすごい試練ですね。

山本 都会に住んでいる人にとって、やはり満員電車が1番大きな苦痛の1つだと思うので、テレワークである程度できて、みんなの働く時間がずれて、満員電車も緩和されたらもっと良いですね。

間下 うちの会社の朝1番の会議は、本当に会社に来る人が少なくて、家から出ることが多いのです。そうすると、朝1番の会議をオンラインでやって、そこから電車で来れば良いので。

上条 なるほど。

間下 昼前出社ぐらいですが、午前中は普通に仕事はしているのです。ただ、実はあの満員電車がきっかけで、テレワークが広がるということがあります。これがオリンピックなのです。

山本 オリンピックが?

間下 ええ。今年は何が大きいかというと、テレワークを活用しようという動きを、政府が企業にも、ものすごいプッシュをしてくれているのです。日本の難しいのは、企業がなかなか、こういった新しいことを取り入れないという課題があったのですが、今回の夏にオリンピックがあれば、当然、インバウンドがますます増えます。ただでさえパンパンなこの満員電車はもう無理じゃないですか。

山本 そうですね。

間下 そうすると「このオリンピックの時期はもう通勤するのをやめましょう。」ということになる。そうすると新しい働き方が取り込まれないと実現ができないので、どの会社も「今、テレワークをやらなければ」という動きになってきているのです。これは実はロンドン市がロンドンオリンピックのときにやったことです。

山本 もう前例があるのですね。

間下 はい。これが非常にうまくいったこともあり日本でも東京都がプッシュし、日本政府もプッシュしながら、この新しい働き方、テレワークがかなり色々な会社で今、始まっています。

山本 オリンピックが契機になって、その後も継続して変わるでしょうから、そういうのが1度経験できるのは、やはり大きいですよね。

間下 そうですね。

山本 そういう機会がないと、取り組む方と取り組まない方に分かれてしまうと思うので。

間下 今回変わらなかった会社は「選ばれない会社」になってきますから。

山本 働く方から選ばれない。なるほど。

間下 ええ。この危機感を持たれている経営者の方は多いと思います。

山本 なるほど。社会がどんどん変わってきて、良いですね。オリンピックがそういう副産物をもたらすわけですね。

間下 昔は鉄道のような箱物ばかりでしたが、だんだんそういう考え方や文化みたいなものが変わるきっかけにもなるとは思います。

山本 面白いですね。なるほど。

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