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<超高齢社会×テレワーク>
#6-3 テレワークが爆発的に広がる!?これからの「選ばれる会社」とは

テレワークを実現するための4つのポイント

(※この対談は2020年1月21日に収録されました)

間下 はい。あとテレワークのやり方もどんどん進化をしてきていて、ツールとしてはテレビ会議、ウェブ会議みたいなものがそろってきていて、かつ家庭にも回線やタブレットがそろってきているではないですか。

山本 そうですね。

間下 環境がだいぶ揃ったんですね。うまくいっているやり方だと、例えば1日中テレワークをする方がいた場合には、1日中、会社のある端末とつなぎっぱなしにしているのです。

山本 会社に端末があってオフィスが見えていて、そこにつなぎに来るようなイメージですか。

間下 そうなのです。

山本 出社しているのですか。(笑)

間下 出社しているのです。(笑)一般的にテレビ会議は「何時から会議をやるから、そこにオンラインで集合」ということで会議をするのですが、これは会議時間しか会わないのです。ですが、1日中ずっと家で働いているのは実は孤独でもあって、会社にいる人たちとのコミュニケーションが取りにくくなるのです。そこで、これをつなぎっぱなしにすることにより、実際ちょっとした会話が生まれたり、あたかも会社に行っているような感覚で仕事ができたりすることができるようになってきているのです。中には、先ほど申し上げたように少しだけ、例えば1日だけテレワークをするのではなく、毎日、1年間ずっとテレワークをする方もいるわけです。こういう方々は、そういう工夫をしていくと、実はできるような環境になってきています。

上条 なるほど。今まで在宅ワークの方のメンタルケアが、ずっと課題になってきましたよね。

間下 そうですね。

上条 それがだいぶ軽減されるということですね。

間下 軽減されてきます。我々のお客様でも、子育て中のお母様が、それなりにスキルがありますというような場合。例えばウェブに関するスキルがある方々が、オンラインで全部仕事をしていて、基本、会社は行きませんと。朝、オンラインで朝会をみんなでやり、その後つなぎっぱなしで1日中家で作業をして、お客様に何かしらの仕組みを提供するといったことを、やっている会社も出てきています。それはできるのですよ。

山本 仕事はコミュニケーションを取りながら、困ったときにすぐ聞けるとか、報告・連絡・相談が容易なのはすごく重要なので、つなぎっぱなしは良いですね。

間下 うまくやれると、効果的ですね。

山本 そうですね。

間下 「ねえねえ」、みたいなことが。

山本  それは大事ですよね。「ちょっとここを教えてくれないか」とか、「これはどう思いますか」とか。
資料も共有できるのですか?

間下 もちろんです。

山本 そうですよね。今やっている仕事を共有しながら、少しアドバイスをもらったり、上司の方に相談したりすることが簡単にできるんですね。

間下 そうですね。こういうところができると一定期間、長い間でもテレワークをすることができるようになるのです。
先ほど実家に帰った社員がいるという話をしましたが、当社の他の社員ですと例えば旦那さんの転勤がありました。これは選択肢がいくつかあり、①単身赴任をしてもらう、もしくは②一緒に行く。②の一緒に行くを選択した場合は通常、会社を辞めるのですね。でも、うちの場合は辞めずに行っている期間はテレワークでやって、2年ぐらいすると帰ってきて、また普通にオフィスで働き始めることが可能ですし、実際にやっているのです。

山本 お給料はテレワークでも来ても変わらないのですか?

間下 変わらないです。

山本 それは素晴らしいですね!

間下 ええ。当然、働く時間はある程度管理をしていますが、 基本的にどこで働いてもいつ働いても、もう関係ない。そこは自分で選んで、結果を出しましょうと。結果といっても結果だけではなく、プロセスを見ることもありますが、このテレワーク自体をちゃんと実現していくためには4つのポイントがあります。

1つ目はまず「文化」。文化をどうつくるか。
2つ目は「制度」をどうつくるか。
3つ目は「ツール」は何を使うか。
4つ目が「場所」。

1つ目の「文化」に関しては、そもそも会社に来なければ駄目だと言っている人が偉い人にいると、全く成立しません。偉い人自身がやっていかないと。「会社に来い」と言わなくても、偉い人が毎日会社に来ていると、現場はなかなかやらないですよね。偉い人が率先してやっていくことで、文化をつくる必要がまずあります。
2つ目の 「制度」に関しては2つあって、労務的な、どういうことができますよというのを決める制度。時間をどう管理するかとか、働き方を管理する制度がまず1個あるのと。もう1個は評価制度なのです。この評価制度が、今まで多くの会社は年功序列や、何となくで決まっていた。働いていそう、目の前で働いているから頑張っていそう、みたいなものと、年功序列でできている会社が多い。こういう会社は、そのままテレワークをやると破綻します。

山本 なるほど。

間下 目の前にいないので働いているかどうか不安になってきて、よく分からないと。何が必要かというと、やはり何をしますかという目標を決め、この目標を確認しながら結果を確認していく。いわゆる、成果評価なのです。この成果は成果だけではなく、プロセスも含めても良いと思いますが、これをちゃんとお互いに話をして握って、結果を見ていく。そうするとどこにいても、何をしていても結果は出てきますから、それで判断ができるのです。もちろん給料を下げる必要もないし、結果で判断をしていくことができるようになれば、このテレワークは運用に乗っていくのです。ここは実用的には重要な所です。

3つ目の「ツール」は、テレビ会議なりチャットのツールなり、良い物を使わないといけないので、それは「ブイキューブを使いましょう」という話になるのですが、それはまあ置いておいて。 (笑)

山本 そうですね(笑)

間下 4つ目の「場所」に関しては、家でもなかなか書斎がない方が多いですよね。

山本 多いですね。

間下 日本は狭いので、子どもがいるのもあって、なかなか家では働けないケースもあります。あとテレワークはそもそも「家で働くこと」を指しているわけではなく、「離れて働くこと」なのです。例えば在宅勤務を含む出先で働くとか、もしくはシェアオフィスなど別の所で働く、こういうものを含めてテレワークなのです。
例えばスターバックスに行ったとします。お店の中で何か作業ができるけれども、コミュニケーションはやはり難しい。そこでシェアオフィスに場所を変えたとします。けれどもそこでもやはりコミュニケーションは難しいですよね。そういった「場所」がなくて困るという課題を解決するのが先ほどもご紹介した「テレキューブ」になってきます。場所をしっかり確保をしていくことによってテレワークは運用に乗っていくのではないかと思います。自宅でできない人も、自宅に近い駅周辺にあるシェアオフィスで働いて、コミュニケーションは「テレキューブ」で取っていけると、テレワークは回っていくようになるのかなと思います。

山本 子育て中の方、介護を抱えている方、ご夫婦でどちらかが転勤になってしまう方とか、だんだん父親や母親が高齢化してきて、地元に戻りたいUターン希望の方とか。色々な形で会社をどうしても離れてしまうことに対して、このテレワークでずっとつながりができて、ちゃんとした成果評価をすることで同じように働けて、社会的な実現もずっとできると。
これは地方創生にもつながりますね。

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