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<超高齢社会×丸川珠代>
#7-1丸川珠代先生が東京オリンピック・パラリンピックを語る

過去最大規模のオリンピック・パラリンピック

(※この対談は2020年1月21日に収録されました)

山本 先生、もうすぐ東京オリンピック・パラリンピックが迫ってきておりますけれども。

丸川 いよいよですね。

山本 先生から東京オリンピック・パラリンピックに向けての抱負や、迎えるにあたっての皆さんの楽しみ方など含めて、是非教えていただければと思います。

丸川 私も東京オリンピック・パラリンピック担当大臣をやった時から、2016年だったので4年が経つわけですけれども。

山本 前回の(リオ)オリンピックくらいの年ですね。

丸川 そうです、ちょうど大臣になったのが、小池都知事が都知事に当選した翌日だったんですよね。

山本 そうですね、ニュースで拝見しました。

丸川 すごく皆その印象がお強いんじゃないかと思うんですけど。
あの頃はまだ誰が何を負担するかはオリンピックっていうのは主催は都市なんですね。だから主催者は東京都なんです。国がそれを支えて、実際の運営は組織委員会がやる、と。この組織委員会の委員長が森元総理で、皆さんそこのバチバチした感じが面白かったかもしれませんが(笑)あの当時は本当にまだお互い何を役割分担するのか、いくら払うのかも決まってなかったんですね。

古代オリンピックは皆さんもご承知の通り運動競技というより力比べのようなものだと思うんですけど、それを近代に復興したのがフランスのクーベルタン男爵です。クーベルタン男爵はもともと教育者で、ちょうどフランスの若い青年たちが、非常に戦争に疲れて国が勢いを失っている時に、「どうやったらこの若者たちに夢と希望を与えられるだろうか」というところから出発して、近代オリンピックを打ち立てたんですね。
なので、やっぱりスポーツを通じて私たちの「心の健康」「身体の健康」そして「スポーツマンシップ」を私たちの身に備えていく、若い人たちに伝えていくのが、本当の主眼なんです。オリンピックといえば私たちは嘉納治五郎さんの名前が出てきますよね。オリンピックを本当に人生をかけて推進した人。実は嘉納さん、私の育った御影村の先輩なんです。

山本 そうなんですか。

丸川 今は御影村とは言いませんけど。(笑)
やっぱりオリンピックというのは元々は言葉も文化も違う、宗教も違う、そういう人たちが世界から一堂に集まって、1つのルールの下で、1つのフィールドで、1つの競技場で、1つの場で、本当に心を研ぎ澄まして、そのことだけに1分1秒0.1秒、あるいは本当にそのタッチの差をかけて、自分をかけて戦うという、その「スポーツマンシップ」とか「フェアネス」ということが実はとっても大事な精神なんだと思うんですね。

山本 本当に素晴らしいことですよね。世界中の方々がフェアに戦って、一番を決めて、どの国も賞賛されて。人種も関係なく賞賛されていく素晴らしい大会ですね。

丸川 そうなんです。まずそこのところを皆さんに思い返していただきたいなと思うんですよね。やっぱり平和だからオリンピックができます。そして私たちがその平和を守れる国だと思うからオリンピックが来てくれるんだと思うんです。だから私たちは平和を享受している国で、スポーツを楽しむことができる喜びを皆でもう1回確認し合う機会になればいいなと思います。
そして東京は今回56年ぶりにオリンピックをやるんですが、同時にパラリンピックも2回目なんです。夏の大会でパラリンピックを2回やる都市は東京が初めてなんです。

山本 初めてなんですか。世界中で初の「パラリンピック2回目」なんですね。

丸川 でも1回目の時はやっていたことを知っている人はほとんどいないと思うんですよね。21ヶ国しか参加していなかった。

山本 当時56年前は21ヶ国。

丸川 多分ほとんどの人はやっていることを知らなかったんじゃないかと思うんです。ところが今年、パラリンピックは多分ですけれども170ヶ国前後の国が参加するんですね。多分史上最大のパラリンピックになると思います。このパラリンピックの成功は、私たちが56年、高度経済成長期から56年経って、いかに国家として国民として成熟したかを見せられる、とっても貴重な機会だと思うんです。なので是非このパラリンピックを満員のお客さんで成功させる事が、私たちが大きなレガシーにできることじゃないかなと思っています。

山本 オリンピック・パラリンピックセットで、それだけ世界中の方々が集まって、過去最大規模ですよね。本当に素晴らしいですね。パラリンピック、是非皆さん行っていただきたいですね。

丸川 そうなんです、なかなかチケットが当たりませんけど。私も結局、全部抽選申し込みましたけど、まだ1枚も当たっておりません。(笑)
春からは窓口で並んで買うことができますので。けっこう予選は残っているんですね。ですから是非窓口にも並んでいただけたらありがたいなと思います。

山本 オリンピックは予選でもレベルが高くて、非常に楽しいですよね。

丸川 世界一の戦いですから。

山本 そうですよね。全体的にレベルがすごく高いわけですから、どの試合もすごく面白いですよね。

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