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<超高齢社会×テレワーク>
#6-2 東京の給料で地方でテレワーク!介護離職・子育て離職を阻止!選べる働き方とは?

ブイキューブのミッション「EVENな社会の実現」とは?

(※この対談は2020年1月21日に収録されました)

上条 面白いですね。そんなテレビ会議ナンバーワンのブイキューブさんですが、今後のミッションを教えてください。

間下 我々がこの数年前ぐらいから整理をして掲げたミッションとして「EVENな社会の実現」というものがあるのです。「EVENな社会」というのは何なのかというと、別に世の中を平等にしたいという話ではなく、機会を平等にしていきたい。チャレンジするチャンスを平等にしていきたいというのがあります。今、何が起きているのかというと、東京一極集中の問題や、もしくはその人のライフステージ、これは男性か女性かによっても残念ながら違いが出てきます。

例えば、企業に就職したとしてもその後、「結婚」しました。「子ども」が生まれました。そしてしばらくたって、今度は「介護」があります。色々なライフステージが出てくるわけですよね。それが原因で働けなくなる方がいますし、そもそも東京にいないから仕事がないといったことは、往々にして起きるではないですか。

例えば地方に行けば、お医者さんが足らない問題や、学校の先生が足らない問題など、色々な地域の格差があるのです。こういうところは、実は映像で解決できることが多くあります。東京に来なくても、東京と同じ仕事ができる環境や、家にいながら仕事ができる環境、会社に行く時間を調整できるような働き方は、色々とテレワークのようなものをうまく活用していくと、EVENな働き方を実現することができるのではないかと思います。今、我々の映像の力を使って、どうやればEVENな社会を実現できるのかといった取り組みをしています。これがミッションになってくるのですね。

山本 御社の社員の方は、テレワークをしていらっしゃる方が多いのですか。

間下 多いですね。もともと、「ブイキューブさんってそういう会社だから、みんなやっているのですよね」と言われるのですが、実は本当にやるようになったのは、この数年なのです。

山本そうなのですね。

間下 IT系の会社に見えて営業系も多いですし、全然ITではない人もいっぱいいるので、10年前は正直、ほぼテレワークはできませんでした。そこから形を変え始めて、テレワークにチャレンジをするようになり、3年前にガラッと制度を変えたことによって、今は完全にテレワークをすることもできるようになったのです。ですから、毎日テレワークをしている人もいたり、人によって変わってきます。

山本 毎日、会社には来ずにテレワークなのですね。

間下 人によっては実家に帰ってしまったケースもありました。

山本 なるほど。

間下 これは良いですよ。東京の給与で地方で暮らすと、非常に環境は良いし物価は安い。給料は東京の給料なので、非常に良いわけです。そして実家に帰ったことによって、実家のご両親の面倒を見ることができるかもしれない。実家の両親に自分の子どもの面倒を見てもらうこともできるだとか。必ずしも東京のど真ん中で働かなければいけないという時代が、テレワークで変わってくるのです。我々は、社員の個人的な状況に合わせて、そこができるようになってきているので。
よく、台風が来たらみんなに言わなければというのがありますが、うちは必要がありません。「来い」と言われても誰も来ないです。(笑)

山本 仕事はスタートできているわけですよね?

間下 もちろん、何の問題もなく普通にやっています。私は普段シンガポールに住んでいるので、日本に帰ってきた時に「今日は久しぶりに面と向かって会議ができるな」と思って来たら、誰もいなかったみたいな。
会議室に入ったら誰もいなくて僕だけがいて、全員テレビ会議でした。 (笑)

山本 いつもと逆で。 (笑)

間下 ええ。そういうことが起きるのです。皆、個人的に色々な事情があったり、ライフステージの状況やその日のコンディションであったり、たまたま子どもが風邪をひいたといった話のときに、必ずしも会社に来なくても働けるだけでも、非常に選択肢が増えてくるわけですよね。

山本 人口減少社会で生産人口も減っている中で、働き手の確保は皆さん、どの企業もやはりすごく困っていることだと思うのです。そういった中でそういう働き方、制度をつくられたということだと思うのですが、それをやられただけで生産性は相当上がっているわけですよね。

間下 そうですね。やはり企業なので何が目的かというと必ず生産性の向上になるのです。当然、働く方々にも働きやすい環境をというのは必ずその生産性に返ってこなければいけない話なので、まさにそこはヒットしています。
今おっしゃるとおり、本当に人が足らない世界の中で2つの観点があって「選べる働き方ができる魅力的な会社に、人がどんどん集まるようになっていく」だろうということと、「選べる働き方ができるが故に働けなかった層がみんな働けるようになる」ということなのです。

例えば子どもが生まれた女性であり、これは男性でも女性でも良いのですが介護が必要になった方々です。今まではこういった方々が、働くのを諦めていたケースがものすごく多かったわけです。これが選べる働き方になってくると、そこを自由にコントロールしながら働き続けて、やらなければいけないことをやっていくといったことができるようになると、これはかなりの戦力です。規模が大きく、かなりの人数がいるし、そもそも5年10年会社で働いた方が辞めてしまうのは、もったいないじゃないですか。

山本 もったいないですね。

間下 そういう人が、ずっと残って働いてくれるので。

山本 ご本人もキャリアを失ってしまうのはもったいないと思いますし、会社も重要な戦力がいなくなって良いことは何もないです。ご家族も大事なので、子育て離職、介護離職はできるだけ減らしたいというのは、日本国全体の思いだと思うのです。

間下 そうですね、おっしゃるとおりだと思いますね。

山本 そういった意味ですと、みんなが幸せになるような姿ですよね。

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