<超高齢社会×婚活>
#2-3 婚活市場で介護職はモテます
主役はあなたです
山本 御社の場合は結婚するところまで導いていって、仲人していくというのがすごく重要なんですね。
石坂 やはり事業としてやっているので、もちろん個人仲人さんであっても、企業がやっていても、それに費用はかかるものですから。入会金、月会費、そして成婚料。それが若干やっぱりお客さまの負担になってくるということですよね。
山本 はい。ただマッチングだけしてずっといろんな方とお付き合いだけして結婚までたどり着かないよりは、しっかりと仲人していただいて一番合う方と結婚までいくのはすごく良いことですね。
石坂 はい。だからなるべく我が社はあまり長く活動させない。最初にお客さまに1年計画ということで、中には半年とか、期間の目標意識を持たせるんですよね。
山本 ビジネスっぽいですね(笑)
石坂 もう、「いい人がいれば」とか、「いつかは」ということだと、それこそ月会費をずっと払い続ける、単純に企業にとってのいいお客さまになっちゃうので。
やっぱりお客さまご本人と、「主役はあなたなんですよ」、「(我々は)サポートする立場です」、「だからちゃんと積極的に頑張ってね」、「目標は1年ね」とか、そういうことをきちんと最初に合意することが大事なのです。
上条 いい会社(笑)
山本 完全に結婚のプロジェクト管理ですね。しっかりそこまでに向けてこういう順番でこういうふうに活動をやっていきながら相手を決めていきましょう、ということも仲人さんとかが一生懸命やってくださるのですね。
石坂 やっぱりお客さま心理というのは、自分がお客さまだったら、と常に僕はサービス提供するときも考えるのですけれども、何らかの費用を払ったら何かやってくれるんだよね、となりますよね。
山本 そうですね、払っているのだからと。
石坂 だけど待っているだけだと婚活サービスって利用しててもほとんどうまくいかない。
山本 そうなんですね、主体的に動かないと。
石坂 大変なんですけれども、入会してそのサービスに幾らかお金を払うのだけど、さらに自分でも目標意識を持ってもらって、淡々とでもいいのですが活動していただいて、初めて可能性が出てくるので。そこをちゃんとそのお客さまに納得してもらうように説明するのが大事なんですね、最初。
山本 これは介護も見習わないといけないですね。
上条 介護?
山本 (介護も)1年後にこうなると「短期目標」、「長期目標」、立てるじゃないですか。そこにいかに「コミット」するかというのは確かに見習うところがありますね。
上条 そうですね。
山本 介護もあるんですよ、「短期目標」。3カ月でここまでいきましょう、1年後はここまでいきましょうって計画を基に介護実践をしていくんですよね。
石坂 結構、最初に計画を立てても忘れちゃうじゃないですか。
山本 そうですね。
石坂 婚活もそうなんですよ。提供側も会員さま本人も、最初に計画を立てても忘れちゃうので、必ずそれを1カ月後、3カ月後、あのときこういうふうに決めたけど大丈夫かなと振り返るようなこともきちんと進めているんですね。
山本 成果を出していくということを、ちゃんと導いてくれる人がいるのは大事なことですよね。
石坂 はい。