MOVIE

  1. HOME
  2. 対談ムービー
  3. <超高齢社会×デザイン>#1-3人生100年時代のキャリアの使い方

<超高齢社会×デザイン>
#1-3人生100年時代のキャリアの使い方

介護業界は世界に出せる産業なんじゃないか

山本 優秀な若者も非常に多いと思いますし、先程起業家が少ないという話もしましたが、そのかわり尖った面白いサービスをしているところも増えているなと思うところもありまして、私も一般社団法人スタートアップ支援協会の顧問をやっていまして色んな会社のメンタリングとかをやっているんですけれども。

坂井 どうですか。

山本 比較的面白い会社が増えてるなというのは感じますし、野望を持ってやってるな、というのはあります。ただ一つだけすごく残念かなと感じるのは、グローバルを見ている人が少ない。日本の市場の中でのビジネスを考えている人が多いので、グローバルで成功しないと人口減少社会よりかは人口が増えていく世界で活躍できる、流行る「メイドインジャパン」をみんなで創っていきたいなという思いがやっぱりあります。みんながグローバル目線で、初めからグローバルでチャレンジできるようなビジネスというのが増えてくるといいなというのは個人的には思っています。

坂井 トヨタにしてもパナソニックにしてもね、みんなそういう企業は自分たちが「グローバル」なんて事を一回も言っていないけども、実際に「グローバル」になったわけなんですね。それが常態だと思っているんですよね、特殊に素晴らしいことじゃなくてね。人間もそうですよね。人も自分の住みたい街に住めばいいし、自分が仕事しやすいところで仕事すればいいわけで、何も日本だけに限定する必要ないはないと思うんですよね。

山本 最後に我々の一番メインとしてる業界、医療業界、介護業界について。特に介護は非常に課題が多いと言われている業界でありまして、ただ2000年に始まってからもう20年近くたって、もう10兆円産業まで大きくなってきた産業でもございます。すごく伸び盛りで日本においては珍しい成長産業ですが、まだまだ効率化が遅れていたり、働く方の賃金がなかなか上がらないなど課題も多くあります。そういった介護業界に向けて何かエールとかアイデアをいただけるとありがたいです。

坂井 やっぱりさっきのデリバリーなんかも含めて、新しいそういう人の動きを作ることと、やっぱりテクノロジーですよね。今 iPhone が補聴器に出来るというのを知っていますか。

山本 補聴器?

坂井 スパゲティみたいなイヤホンと iPhoneでアプリケーションをダウンロードするだけで補聴器になるんです。iPhone側で聞いてくれるわけですよね。音がイヤホンの方に来るということなんだけど。何が言いたいかと言うと、ごく普通に僕らが作ってるプロダクトも介護だとかあるいは老人用だとか、そういうものに変質していけるという可能性を持っているんですよね。ただAppleさんもあまりそういうことを言っていないですよね。ググってみてください。絶対出てきますから。

山本 やはり日本が超高齢社会で他の国がそうじゃないので、またそういったゾーンとして考えてないということですかね。

坂井 ただ中国の場合はね、日本の人口の2倍以上の老人がいる。

山本 2億人以上いると。

坂井 それをなんとかしないとまずいですよね。

山本 これからアジア、中国がどんどん高齢化していく状態に入って、私は日本の成長産業である介護業界というのは実は世界に出せる産業なんじゃないかと思っております。

坂井 確かにきめ細かいですしね。テクノロジーもある国だし。

山本 ただ、もう少しテクノロジーを加えていかないと、単なる人手のサービスだけだとやっぱりちょっと弱い。「テクノロジー × 介護」ということに重要性があるんじゃないかと個人的に思っています。

坂井 あとサービスビジネスのアイデアですよね。それが組み合わさるといいですよね。

まとめ

山本 今日は色々なことを教えていただいてどうもありがとうございました。

坂井 とんでもないです。一緒に考えましょう。

山本 ありがとうございます。やはり日本の超高齢社会を良くして、世界に対して日本のソリューションを提供することが重要と思っておりますし、坂井さんのように世界で活躍されていらっしゃる方のイメージを日本人も持たないといけないことが非常に勉強になりました。是非これからも色々教えていただいて日本を導いていただきたいと思います。

坂井 とんでもないです。よろしく。

山本 本日はありがとうございました。

坂井 ありがとうございました 。

関連記事